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今回は京都、宇治市近辺にある寺院の写真です。

宇治市は京都の南側にあり、源氏物語の舞台になったことや、お茶の名品で知られた場所です。
これから紹介する平等院を始めとした、特色ある寺院も訪ねることができます。

 最初は平等院です。

平等院が創建されたのは1052年。権勢を誇った藤原道長の別荘を、息子の頼道がお寺に改修したことが始まりです。写真は有名な鳳凰堂です。シンメトリーが見事です。

(↑)浄土式庭園が広がります。池に映える鳳凰堂

平等院鳳凰堂は2012年から2014年間、大改修が行われ創建当初の朱色が蘇りました。

平等院が創建された頃、日本に「末法思想」が広まっていました。お釈迦様が亡くなってから約1000年が経過し、仏法は忘れ去られ世は乱れるという考え方です。実際当時は天災や飢饉が相次ぎ、貴族達の極楽浄土への憧れから平等院を始めとする多くの寺院が建てられたと伝えられます。

(↑)平等院を出ると直ぐ宇治川が広がります。京都の川はどこも美しいです

平等院を後にし、途中、世界遺産「宇治上神社」を経由し徒歩約30分で三室戸寺に到着です。

三室戸寺については、京都宇治土産.comの以下説明を参照ください。

約1200年前に創建されたといわれる本山修験宗の別格本山。平安時代から広まった観音信仰の西国三十三ヶ所巡礼の十番札所として現在も多くの人が訪れています。所蔵の仏画や仏像には藤原時代のものが多く、霊宝殿には、わが国で最も古い清涼寺式釈迦像として有名な釈迦如来立像などがあります。花の寺としても有名で、境内の鐘楼脇には源氏物語宇治十帖「浮舟」の古跡があります。

三室戸寺は「紫陽花寺」として有名ですが、あいにく撮影は冬(2020年1月)でした。
寺院としては質実剛健な雰囲気です。お花の時期は全く感じが変わるのでしょう。

三重塔です。江戸期に建てられたとのこと。冬の枯れ木と共に凛とした姿が美しい。

(↑)「耳をさわれば福がくる、髭を撫でると健康長寿、しっぽをさすれば金運がつく」

宇賀神の像です。人頭蛇身のこの宇賀神を撫でると、金運・財産運が付くと言われます。
この日はもちろん撫でましたが、今はコロナで禁止でしょう。

次は萬福寺です。京阪電車で三室戸寺駅から黄檗駅へ向かいます。下車後3分で到着。

(↑)萬福寺総門

萬福寺HPに以下説明があります。

黄檗山萬福寺は1661年に中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって開創されました。禅師は中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺のご住職をされていました。その当時、日本からの度重なる招請に応じ、63歳の時に弟子20名を伴って1654年に来朝されました。宇治の地でお寺を開くにあたり、隠元和尚は寺名を中国の自坊と同じ「黄檗山萬福寺(おうばくざんまんぷくじ)」と名付けました。

(↑)大雄寶殿(だいおうほうでん)へ至る参道

萬福寺は、中国風(明朝様式)の姿を創建当初のまま伝えていると言われます。大陸的というのでしょうか、丁寧に手入れされる箱庭的な日本式とは異なる趣きです。

上の写真は、天王殿(てんのうでん)に至る参道と、天王殿に鎮座する、弥勒菩薩(布袋)坐像です。日本の思索にふける弥勒像と異なり、太鼓腹のほてい様なんですね。何とも中国っぽい。でも、「よっしゃよっしゃ」と太っ腹に救ってくれそうです(56億7千万年後ですけど)。

天真院(てんしんいん)三門のすぐ横にある塔頭です。観光は不可ですが、境内に銀杏庵があり普茶料理を提供してくれます。予約制です(以下萬福寺HPより)。

普茶料理(ふちゃりょうり)とは、本宗の開祖隠元禅師が中国から伝えた精進料理で、「普茶」とは「普く(あまねく)大衆と茶を供にする」という意味を示すところから生まれた言葉です。
中国文化の香りがし日本の山野に生まれた自然の産物を調理し、すべての衆が佛恩に応え報いるための料理です。席に上下の隔たりなく一卓に四人が座して和気藹藹のうちに料理を残さず食するのが普茶の作法です。

どうですか。いずれもとても個性的でしょう。京都からも大阪からも近い宇治。お薦めの観光スポットです。

 

 

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