
京都の桜です。金閣寺前バス停から「きぬかけの道」を歩いて約20分、龍安寺に到着です。
↑山門から庫裏(くり)に向かう砂利道
龍安寺は臨済宗妙心寺派の寺院。妙心寺の山外塔頭(たっちゅう)です。本尊は釈迦如来、創建者は細川勝元です。1975年にエリザベス2世が称賛したという石庭で世界的に有名です。
枯山水の代表とされる龍安寺石庭ですが、本日は桜が主役。黄金比や遠近法など西欧手法が導入されています。石の数は全部で15個です。どこから眺めても必ず1個の石は他の石に隠れ、全てを一度に見ることはできません。謎めいて実に「禅」的です。
庫裏から庭園に出ます。龍安寺は石庭が有名ですが回遊式庭園もまた素晴らしい。木花が生き生きとしています。
上は納骨堂周囲の枝垂れ桜。色のコントラストが見事。そして京都は空も美しいです。
鏡容池(きょうようち)に着きました。境内の半分弱を占める池は周辺を回遊することができます。名前とおり鏡の様に空が映ります。
池の中央部に浮かぶ島が弁天島です。豊臣秀吉が弁財天を祀ったのが起源とされています。鳥居が見えますか?
龍安寺を離れて「きぬかけの道」を仁和寺に向かいます。徒歩約十分で到着しました。
仁安寺は真言宗御室派総本山の寺院。本尊は阿弥陀如来、創立は宇多天皇。御室御所(おむろごしょ)と呼ばれる通り皇室と縁が深い格式高い寺院です。因みにOMRON(オムロン)の社名はここ御室(おむろ)が発祥である事に由来しています。
尚、オムロン元社長の立石義雄様は新型コロナウイルスに感染され亡くなられました。ご冥福をお祈り申し上げます。
桜を正面に五重塔を見上げます。仁和寺の五重塔は高さ約36m、徳川三代将軍家光の寄進によって、建てられた塔です。因みに京都市内には仁和寺含め四つの五重塔があります。他は「東寺五重塔」「醍醐寺五重塔」「八坂の塔(法観寺)」です。仁和寺の塔は鄙びた感じが特徴です。
遅咲きと言われる仁和寺の桜は満開でした(2020年4月5日)。
仁和寺は毎年夏に「音舞台」という音楽祭を境内で開催しています。私は昨年観劇しましたが、今年の夏の開催は難しいでしょうか。
仁和寺はツイッターが常時更新されています。コロナの辛い環境下にある私達に、ありがたいお言葉をアップして頂けています。またご僧侶のヴァイオリン演奏(!)も投稿され話題を呼んでいます。
外出自粛で精神的に疲れている方も多いと思います。僧侶によるヴァイオリン「情熱大陸」を聞いて皆様元気を出して下さい! #仁和寺 pic.twitter.com/DGcpvLkCVd
— 仁和寺 (@Ninna_ji) April 4, 2020
仁和寺参拝(4月5日)を最終に京都訪問を自粛しています。初夏の青紅葉を見ることができるかな。