
京都嵐山の桜です。まずはJR嵯峨嵐山駅から大覚寺まで歩きました。ゆっくり約20分。
大覚寺は嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」を空海が876年に寺院として改めた皇室ゆかりの寺院。本尊は不動明王を中心とする五大明王、真言宗大覚寺派の総本山として位置づけられています。写真は勅使門前の紅枝垂桜。白とピンクのコントラストがハッとするほど美しいです。
大覚寺は南北朝時代に、嵯峨御所と呼ばれ、南北朝の争いに終止符を打つ講和会議はここで行われました。
下は大沢池です。平安時代に唐の洞庭湖(どうていこ)を模して造られた日本最古の人造池です。昔から池を周遊しての観月が有名で、嵯峨天皇も舟遊びをしたとされます。
鏡の様な池の水に桜が映えます。
大沢池は周囲約1kmで歩いて一周することができます。時代劇の撮影によく使われる場所ですよ。
三重塔と桜です。これぞ京都!という光景です。
爽やかな新緑と桜の白が夢の様です。
池の反対側から三重塔を臨みます。
大覚寺を後にして二尊院に向かいます。徒歩で約15分。
二尊院は平安初期841年に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が建立した天台宗山門派の寺院。釈迦如来と阿弥陀如来の二尊が本尊としてお祀りされています。正式名は小倉山二尊教院華台寺。
写真は「紅葉の馬場」と呼ばれる参道。総門から本堂まで桜並木が続きます。文字通り紅葉時も見事です。
落ち着いた境内です。枝垂れ桜が見事です。
写真(↓)一本の木に3種の花を咲かせる「源平桃」が満開になっています。
勅使門と枝垂れ桜。二尊院は皇室ゆかりだけあった全てに華やか。あまりお寺という感じはしません。
帰路です。「紅葉の馬場」を上から見下ろしたところ(↓)。
総門から中を臨んだ写真。涅槃への入り口とはこのこと?すれ違う人々はこの光景を無視することはできません。皆さん写真を撮っていました。
二尊院から竹林の小径を経由して天龍寺です。これも徒歩約15分。
天龍寺は、足利尊氏を開基とし、後醍醐天皇の菩提を弔うために建立された、臨済宗天龍寺派大本山の寺院。「天龍寺船」の制度を儲け、元との貿易で建設費用を集めたほどの大掛かりな建立でした。
境内には百科苑と呼ばれる回遊式庭園があり桜のみならず様々な花を楽しむことができます。色の競演です。
百科苑から少し登った小高い「望京の丘」から臨む枝垂れ桜。驚くほど大きな桜の木があります。
曹源池です。夢窓国師が作った庭で、嵐山を借景としています。通常はここに観光客が集中するのですが、春は百科苑にお株を取られます。
渡月橋を背景に枝垂れ桜。ここが嵐山かと思うくらい人が少ないです。これから阪急電鉄で大阪に戻ります。