名曲紹介 You Are As Right As Rain by Bob James 1975
スポンサーリンク

You Are As Right As Rain
from Album “Two” by Bob James 1975
keyboards: Bob James
drums: Steve Gadd
bass: Gary King
percussion: Ralph MacDonald
guitar: Eric Gale
flute: Hubert Laws
Bob Jamesアレンジによるブラス、ストリングス

 

再びBob Jamesの登場です。この曲はBobの中で私が最も好きな演奏です。原曲は ソウルグループ The Stylistics によるVocalナンバーです。ファルセットボイスが素敵なバラードです。

さてBobによる演奏ですが、彼のローズピアノがメローなのはいつも通りですが、特にこの曲についてはアレンジが素晴らしいのです。緩やかに流れるようなストリングスと、アコースティック・ギターによるリズムカッティングが絶妙のブレンドです。間奏のHubert Lawsによるバスフルートが物憂い感じでGood。70年代ならではのアナログなアレンジ全開です。

私はこの曲の題名を、中学生の頃 as LIGHT as Rain(正しくは as RIGHT as)だと思っていました。だって、曲の雰囲気が春の淡い(Lightな)雨にぴったりなのです(昔の雨降りは今の様に激しくなかった...)。薄ーい雨が降っている中、かすかに花が揺らぐような。ところが正しくは as right as なのですね。

英語で as right as rain は「順調、元気、回復している」という意味です。こんな風に使います。

She injured her leg while playing tennis one month ago. Now she is as right as rain.(彼女は一月前テニスをしていて足にけがをした。今はすっかり良くなっている。)

何で「雨のように順調」何でしょうかね。イギリス人は本当に不思議(ひねくれてる?)。雨が良く降るお国柄だからかな。でも日本もよく雨降るけど、こうは言わないよね。

アルバム 「Two」には飛び切りの名演があと一つ入っています。一曲目の Take Me To The Mardi Grasです。原曲は Paul Simonです。

 

たぶんこのアルバムでは Take me~の方が(You are as right~)より有名だと思います。サンプリングの対象にも多くなっている、Bobの代表的演奏です。ファズの効いたローズピアノとストリングスの掛け合いがカッコイイです。Ralph MacDonaldのパーカッションも効果的な、軽快な明るいトラックです。

ぜひ聴いてくださいね。


Two

スポンサーリンク
おすすめの記事