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前回Quincy Jones “Sounds & Stuff Like That” に続き、今回はStuffが参加したアルバム3枚を紹介します。

Stuffは1970年後半から80年代に活躍したフュージョンバンド。

 Bass: Gordon Edwards
 Guitar: Cornell Dupree, Eric Gale
 Keyboard: Richard Tee
 Drums: Steve Gadd, Chris Parker

メンバーはR&BやFunk歌もののバックミュージシャンを中心に結成。主にニューヨークを拠点に活躍しました。アメリカン・ルーツミュージックを都会的に洗練させたインスト・バンドといった感じでしょうか。カラッとした西海岸の、例えばLee Ritenorなどとは全く違ったテイストが楽しめます。全員が個性ある演奏をしますが、私のお気に入りはRichard TeeとCornell Dupree。Teeのゴスペルをベースとした不思議に都会的なピアノそしてローズ。Dupreeの溜のあるブルージーなフレーズ、早弾きなどは決してしないところもまたGood。

早速紹介していきましょう。1枚目は Tom Scott “ Apple Juice” 1981

Sax: Tom Scott
Guitar: Eric Gale, Hugh McCracken
Keyboard: Rochard Tee
Drums: Steve Gadd
Bass: Marcus Miller
Percussion: Ralph MacDonald

 

 


Tom Scott 1981年発表のニューヨーク ボトムラインでのライブ・アルバム。Stuffからは3人が参加。ベースは若き日のMarcus Miller ! このメンツは Grover Washington Jr. の大ヒットアルバム “Wine Light”と同じですね。
メロー一色のグローバーに対し、トムのこのライブはノリノリ。時にライブであることを忘れてしまう演奏力に圧倒されます。

お薦めは 1.Apple Juice    3.We Belong Together    5.Gettin’ Up    6.In My Dream の4曲。1, 5はFunkyでこれぞStuffというノリの曲。1の冒頭の二人のギタリストの掛け合いもカッコ良い。3, 6はRichard Teeのフェンダーローズが堪能できます。Eric Galeの音数の少ないギターも良し。

APPLE JUICE

 

続いては Salena Jones “My Love” 1981。

Vocal: Salena Jones
Keyboards & music arrange: Richard Tee
Bass: Gordon Edwards
Guitar: Cornell Dupree, Eric Gale
Drums: Steve Gadd

 

 

 

 

Salena Jonesは日本で特に人気のあった女性ボーカリスト。Stuffも日本の人気がアメリカより先行してました。来日が重なったタイミングで日本のレコード会社が企画したアルバムです。Salenaはこの収録までStuffとは面識もなかったそうです。結果は、初めての顔合わせとは思えない素晴らしい出来となりました。歌もののバックはStuffメンバーのお得意ですからね。

お薦めは   2. My Love    3. Best Thing    8. Lately  です。
”My Love” はPaul McCartney作のバラード。間奏でCornel Dupreeのギター・ソロがいい味を出しています。
”Best Thing” はイントロからRichard Teeのピアノが淡い哀感を出しています。ツインギターのリズムカッティングが何とも贅沢。Steve Gaddの8ビートが心地よい。
"Lately"Stevie Wonder作の珠玉のバラード。この曲もツインギターのオブリガートが秀逸。GaleとDupreeの音色の違いが分かりますか?歌詞が切ない曲なのですが “Far more frequently you are wearing colon with you say no special place to go. (最近貴方はコロンを良くつけるのね、でも特に行くところは無いと嘯くの)” は、原曲はcolonでなくperfumeです。Stevieは女性に、Salenaは男性に向けて歌う、切ない別れの曲ということですね。

“My Love”は日本の企画ものが大成功した例です。SalenaもStuffも親日家ですし、日本人スタッフが完璧に整えたスタジオで、寛いでレコーディングができたのでしょう。終了後は六本木に鉄板焼きでも食べに行ったのかな。


マイ・ラブ

最後は Cornell Dupree “Coast to Coast” 1988。

Guitar: Cornell Dupree
Keyboards: Richard Tee
Drums: Christopher Parker
Sax: Lou Marini
Bass: FRank Canino

DupreeのソロアルバムにRichard Tee, Christopher Parkerが参加しました。当たり前ですが全曲Dupreeのソロを楽しむことができます。Staff名義のアルバムでは彼の出番の少なさに不満だった私にはプレゼントのような作品!
ところで Dupreeはこのアルバムではセミアコを弾いてますね。テレキャスターの乾いた音が彼の特徴でしたが、この作品ではセミアコの艶っぽい音色がブルージーな雰囲気にとてもマッチしています。Dupreeのギターは、音数が少なく溜のあるフレーズを連発してきます。土臭いと言えばそうなのですが、Richard Teeと組み合わされると、何とも都会的なテイストが醸し出されます

お薦めは 1. 40OZS   2. Brighter Day   3. Destiny   8.Coast to Coast    9. Trosa

1.2.はそのまま、Stuffにサックスが付いています、という曲。3 ”Destiny” はマイケル・ジャクソンの曲。珍しくDupreenによるディストーション・ギターが聴けます。8.はファズのかかったギターがカッコよい。9.はアルバム唯一スローテンポの曲で、TeeのローズをバッキングにゆったりとしたDupreeのソロを堪能できます。


Coast to Coast

Stuffは彼ら自身の名義のアルバムも良いですが、やはり誰かのバッキングに回って本領を発揮する気がします。これら3枚はその中でもStuffの露出度の高い、バランスが取れたアルバムとしてお薦めです。是非聴いてみてください!

 

 

 

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