名曲紹介:ミストラル(Mistral)by 鈴木良雄
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日本を代表するベーシスト、鈴木良雄氏率いるフュージョン・グループ「East Bounce」の傑作アルバムを紹介します。

1999年の作品です。参加ミュージシャンは以下です。

藤陵雅裕 ( Masahiro Fujioka ) (sax)
大石学 ( Manabu Ohishi ) (p,key)
鈴木良雄 ( Yoshio Suzuki ) (b)
Cecil Monroe (ds)
野力奏一 ( Soichi Noriki ) (syn,arr)
岡部洋一 ( Yoichi Okabe ) (per)

収録曲は9曲。フュージョンと言っても基本アコースティック・サウンドです。大人のスムーズ・ジャズといった趣です。

Mistral
Walk In The Twilight
Love And Life
A Journey Through The Moonlight
Water Island
Southbound Freeway
Starry Night
When You Go Away
Sunday Picnic

とにかく一曲目の "Mistral” が素晴らしい演奏です。鈴木氏のベースの反復音から始まり、大石学の美しい音色のピアノがテーマを奏でます。途中から藤陵雅裕のサックスが加わり曲を盛り上げていきます。砂漠の夜明けをイメージしたのでしょうか?野力奏一のアレンジもセンスのあるもので、シンセサイザーが効果的に使われています。日本を代表するジャズミュージシャンが、余裕をもって演じたアコースティック・フュージョンです。海外含めてこういう趣のサウンドは珍しいのではないかと思います。

他の曲も聴きやすく、但し安っぽいスムーズジャズとは一線を画したジャズ・アルバムです。お薦めです。


名曲"Mistral”には日本を代表するヴィブラフォン奏者、赤松敏弘氏による素晴らしいカバーがあります。”SIX INTENTIONS(2002年)”というアルバムに収録されています。

参加ミュージシャンは以下です。 鈴木良雄氏自ら参加されています。

赤松敏弘(vib), 市川秀男(p), 鈴木良雄(b), ユキ・アリマサ(p), 村井秀清(p),
養父貴(g), 新澤健一郎(kb),金澤英明(b), 平石カツミ(b, el-b),
岡部洋一(perc), 二本柳守(ds), 斉藤純(ds)

こちらも錚々としたメンバーですね。基本オリジナルの"Mistral"に忠実なアレンジですが、こちらは(ヴィブラフォンは当然として)養父貴のギターが効果的に使われています。

日本のジャズは丁寧な録音と優秀な録音で世界でも評価されています。これからも名演を紹介していきますので、お楽しみに!

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