息子の為の金融論39~若い人への投資のすすめ 11
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9月中旬から少し体調を崩しましたが復調しましたのでブログを再開します。基本、週一回のペースで投稿していきます。当分は金融関係を中心とします。音楽と写真はもう少し後で。

投資を俯瞰して見ると

「若い人への投資のすすめ」として、株式投資を中心に債券投資も加え解説してきました。

前回の投稿では(少し難しかったかもしれません)株式投資と債券投資の対照性について、オプション取引のロング(買い持ちのこと、株式投資が該当)とショート(売り越しのこと、債券投資が該当)の性質を用いて説明しました。

株式投資は会社の利益に対するロング、一方、債券投資はショートポジションになることを指摘しました。債券投資は、驚くことに何と「売り越し」のポジションなのです!

説明が難しかったかもしれませんが、株式と債券のこの対照性(真逆の性質)について印象深く覚えておいてくださいね。

さて、ここで投資行為全体について、俯瞰してみましょう。今まで説明した株式投資、債券投資は企業・会社に対する投資です。

もちろん、投資は会社に対するものだけではありません。金やダイヤモンド、そしてマンション投資など、他にもたくさんの種類があります。ここで大きく分類すると次の3つに分けられます。

1.会社への投資
2.実物資産への投資
3.その他

会社への投資

今まで説明してきた、株式や債券への投資です。

投資の基本は会社への投資です。何故ならば、資本主義の社会では利益(付加価値)の源泉は会社であるからです。

会社、特に株式会社は利益を成長させることが第一の責務です。もちろん、社会・環境等への貢献も最近は重視されていますが(そして大事なことと思いますが)、利益を成長させない会社は資本市場から淘汰されます。

よって、会社は利益を成長させる装置と考えて良いのです。資本主義の社会の利益のドライバーは会社、そこが投資の基本となるのは当然のことなのです。

もちろん、会社の全てが利益を成長させることに成功する訳ではありません。それどころか、倒産する会社も日常的に発生しています。しかし、株式市場全体に投資すれば、個別の会社の失敗(リスク)は限りなく薄めることができるのです。これがインデックス投資です。株式投資の王道の手法であると、このブログでも何度も紹介してきました。

債券投資は、会社を保証することで保険料を稼ぐ方法と理解しましょう。会社がつぶれない限り、一定の手数料が貰えるのです。3年から5年程度の中期投資に向いていますが、10年以上の期間になると株式投資にリターンには勝てません。

実物資産への投資

金やプラチナなど貴金属、原油価格、そして不動産などの実物への投資です。

金や土地をダイレクトに買う方法もありますが、今やこれら現物資産を裏付けとする金融商品(投資信託)が普通に存在しますので、個人が限定的な金額を投資するのであれば、投資信託を買うことが現実的でしょう。

実物投資への投資は必要でしょうか?貴金属や原油の価格は株式以上に変動します(ボラティティが高いと表現します)。正直素人には予測不能な値動きです。また、必ずしも長期的に値上がりしている訳ではありません。

この様に考えると、投資の中心にはなり得ません。しかし、株式とは異なる値動きをすることは魅力です。よって、自分のポートフォリオの限定的な部分を投資することに妙味があるでしょう。

実物資産の中では、不動産投資信託(Real Estate Index Fund=REIT)への投資がお薦めと考えています。次回の投稿で詳しく説明します。

その他

仮想通貨など、新しく誕生した「投資商品」です。ビットコインも当初からはすごい値上がりですよね。正直、何の要因で価格が動くのかは不明です。しかし、株式、実物資産と全く異なる値動きをするのは魅力は魅力です。

よって、自分のポートフォリオの極めて限定的な割合を投資することはありでしょう。

各資産をどのように分配するか

さて、上で説明した各資産は、どの程度の割合で保有したら良いでしょうか?

私のお薦めは以下の通りです。

株式:60% 実物資産:15% 仮想通貨等:5% 現金・預金:20%

資産の2割程度を現金・預金など安全資産に振り分けておくことは極めて重要です。

株式などリスク資産は周期的に下落、時に暴落します。そのタイミングで売却余儀なくされないために、安全資産である現金・預金を一定程度キープする必要があるのです。その意味で、流動性準備とも言います。

上記の割合で運用資産を形成し、一部入れ替えはしながらも、基本長期(10年以上)で持ち続けるのです。そして配当は再投資にまわすこと。こうすれば複利効果で資産は大きく膨れ上がります。

若い時から、毎月少額でも良いので、このポートフォリオを育ててください。40歳になるころには大きな資産に成長しているでしょう。少なからぬ資産を持っていることは、安心と自信につながるのです。

次回以降、具体的な運用資産を紹介していきます。

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