
祝!参政党は国政政党へ
今回の参議院選挙で参政党は国政政党になりました!!!
議席は神谷さんお一人ですが、選挙区で約2百万人、比例区で約170万人、そして投票率3.3%と、諸派で(選挙)初挑戦の政治集団としては、驚異的な数字だと思います。そして参政党は「政治集団」から「政党」になりました。心からお祝いしたいと思います。
私が参政党を支持する理由は、重点政策等に賛同しているからは勿論ですが、根本の理由は日本初の「反グローバリスト政党」であるからです。
「反グローバリスト」とは、日本人には耳慣れない言葉かもしれませんが、海外では普通に(家庭の主婦などでも)話されるトピックスです。アメリカのトランプ支持者達が有名ですが、欧州にも多くの「反グローバリスト」政治集団があります。
彼らが反対する「グローバル(化)」とは何か?
それは端的に表現すれば「世界統一政府」を目指す勢力です。アメリカでは民主党、特にバイデン政権はグローバル勢力の手下とも揶揄されます。彼らが敵視するのは「国家」と「家族」です。それゆえ、国家を超えた支配力の追求と、家族を崩壊させる方向へ人々を導くこと、に執心します。彼らの力は強大で、巨大な多国籍企業やいわゆる国際金融資本と言われる勢力が背後にあります。欧米のエリート層や大手マスコミの多くは「グローバル派」です。
我が国の主要政党、特に保守と呼ばれる自民党や維新は(どこまで意識しているかはわかりませんが)グローバル化を進める勢力です。大手マスコミも勿論そうです。特に日本経済新聞の論調に顕著に出ています。
こう言われると「陰謀論」と思う方が多いでしょうね。でも、日本では報じられない海外のニュースに注目して下さい。少し前に白熱した「カナダ・フリーダム(トラック)コンボイ」運動や、まさに現在(2022/7/17)沸騰中の「オランダ・トラクターデモ」行進について調べてみて下さい。陰謀論どころでない現実の世界が見えてくる筈です。
さて、グローバリストの実態については今回はここまでとして、再び「松田プラン」についてです。
松田プランの「積極財政」としての側面については前回説明しましたが、実はMMTやリフレ派と基本は同じ構造です。
違いは「政府・日銀の出口政策」への配慮です。官僚出身の松田氏らしく、出口戦略のない政策は(理論的に正しくても)採用される見込みのない「絵に描いた餅」と言うのです。この点、MMTは「正しいものは正しい」と突き放した感じですし、リフレ派は来たる経済成長で辻褄が合うと楽観視してる、ように感じます。
「松田プラン」は官僚が即時実行可能にアレンジされた積極財政策と言えましょう。MMTやリフレ派が反対する理由はないと思います。
しかし、松田プランは積極財政だけの側面に終わりません。政府紙幣発行をデジタル通貨という形式で行うことにもう一つの重要な側面があります。
そのデジタル通貨の基盤がブロックチェーンということで、この辺に不案内な人たちは不安を覚えるようです。不安とは、情報が政府に筒抜けになるのではないか、そして悪用されるのではないか、といった漠とした感覚です。
私も不案内な一人ですので、今回「ブロックチェーンとは何か」について勉強しました。結論から言うと「中央集権とはまるで逆の分権型の情報管理の手法」がブロックチェーンでした。
ブロックチェーンについて
そもそもブロックチェーンとは何?
ブロックチェーンを理解するには、皆さんが普通に理解している「コンピューター上のデータ管理の方法」と対比させるのが分かり易いです。会社の経理システムなどに代表される「データ管理」というと、皆さん以下のイメージを持っているのではないでしょうか?
- 大きなサーバーにデータが集積され、改竄などされないよう専門部署が中央集権的に管理している
ブロックチェーンは、この一般的なイメージとは逆のデータ管理の技術です。即ち;
- 複数のコンピューターがデータを分散保持しつつ、そのデータ改竄を極めて困難にすることに成功した技術
日本語でのブロックチェーンの端的な訳語は「分散型台帳」です。従来の「中央集権型台帳」と真逆の発想です。
ブロックチェーンのメリット
では、このブロックチェーン(分散型台帳)の何が画期的なのでしょうか。いくつか説明がありますが、最大の優れた点はまさにその「分散性」にあります。強力な中央権力がデータを管理するのではなく、改竄不能なデータ同士が(まさにチェーンのように)接合し新たなデータ群が派生していくのです。まさに民主的なデータ管理です。その結果;
- 中央集権的な管理者の恣意性に影響されない公明な記録をデータとして残すことができる、また一旦生成されたデータ群は原理的に改竄不能であり、その点でも管理者の恣意性を排除できる
つまり、「情報を政府に管理されるのではないか」という漠とした不安とは全く逆で、分権・分散的(民主的といってもよい)にデータを管理しようという意図がブロックチェーンの根底にあるのです。
ブロックチェーンを可能にする仕組みとは
ブロックチェーンは、2008年10月サトシ・ナカモトという人物がネット上で公開した仮想通貨に関する論文がきっかけに生まれました。日本人の名前のようですが、このナカモトさんの素性は明らかになっていません。
ブロックチェーンの技術とはどのようなものか、私なりに理解した内容は以下です;
- ブロックチェーンは、取引履歴を暗号技術によって過去から1本の鎖のように繋げるための技術。1つのブロックには、取引データ、インデックス、ハッシュ値という三つの要素が含まれる
- ブロックチェーンには、一方向にしか流れない(不可逆的)、一本の鎖になっている(枝分かれできない)、という特徴がある。これにより、過去の取引履歴を改竄するには、その後行われた膨大な取引履歴全てを変更することが必要になるよう仕組まれている
- このデータの不可逆性を可能にするのがハッシュ値。ハッシュとは通信の際にデータを英数字の羅列に変換する技術で、ハッシュ値とは直前のブロックからハッシュ(関数)を用いて計算される値のこと
あるデータから派生する(新たな)データは、必ず前の取引の内容を含むハッシュ値となっているので、不可逆的な一方向性が担保されるわけです。また、データを変更するには参加者数全員の合意を得ることが必要なアルゴリズムになっており、誰か一個人の恣意的なデータ改竄が不能になっています。
ブロックチェーンの技術的な側面は、消化不良の面が正直ありますが、イメージは掴めたと思います。
デジタル通貨の基盤にブロックチェーンを用いることで、取引者主体の新たなお金が生まれることが期待できそうです!
松田プラン以外の参政党の主張についても、今後私なりに理解を深め、解説していく予定です。
みなさん、参政党を応援し続けましょう!