日本経済:日本は財政破綻をしない、を中学生に説明する方法(2)
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日銀はお金を刷って国債を買っている、この事実を息子は理解しました
「そうならば破綻しようが無い!」
そうなんだよ、これが多くの人が誤解しているお金の真実なんだよ

日銀は「お金を刷って」国債を買っている

日本政府が発行した国債の約半分を日銀が保有しています。

息子に「日本銀行は国債を買うお金をどうやって集めたと思う?」と聞いてみました。

息子は少し考えて「銀行(普通の市中銀行)から集めたのかな」と返事をしました。

「それでは(市中)銀行はそのお金をどうやって集めたのかな」と聞くと

「日本人が銀行に預ける預金が元じゃないかな」との回答でした。

私は答えました。

「全く違うんだよ。日銀はお金を刷って、正確にはコンピュータにお金というデータをインプットして、国債を買っているんだ。」と事実を説明しました。

息子は面食らったようでした。

「日銀はお金を刷ること(正確にはお金というデータを発生させること)ができる銀行であることを知っているよね。日銀は国債を買うために、まさにお金を刷っているんだよ。」

殆どの人が勘違いしている「お金の真実」

息子は、人々の預金が市中銀行に集まり、その預金が日銀に回り、日銀はそのお金で国債を買っていると思っていました。究極、国民の預金の総額が国債を発行できる金額の上限、となります。

多くの人もその様に思っているのではないでしょうか?そして息子も、不思議なことに誰も教えていないのに、その様に考えていました。

この辺の勘違いについては、以下投稿を参照してください。

真実は逆です。国債が発行されるとお金が生まれるのです。国民の預金など、びた一文使われていない。それどころか、国債が預金を生んでいるのです。

息子が理解したこと~日本政府は破綻しようがない

息子は、国債を返すお金は日銀が「刷るだけ」、と理解しました。

「そうであれば、政府は破産しようがない。」と言いました。

私は「そう、その通り。破産の目的は現金化だったことを思い出して。でも、政府は日銀を経由してお金を刷れるのだから、現金化する(される)ことはない。」

息子は日銀の役割を説明される前は、以下の疑問を持っていました。

  • 日本が破綻するとは、日本政府が破産する、ということ。日本人は日本政府を整理し「現金化」することなど、するだろうか?
    ←そんなことはしないし、する必要もない
  • そもそも日本政府はなぜ国債を返さない(返せなくなる)のだろうか?
    ←返せなくなることはない
  • 今現在国債は順調に売れているのだろうか?
  • 日本政府が破綻する見込みなら、日本政府の約束書(国債)が売れるのはなぜだろうか?

上の二つの疑問については、←の通り正確に理解しました。残りの二つは、金融市場の現況を知らなくては答えようがありません。この点、私は仕事から日々関係していることですので、息子には以下説明をしておきました。

  • 日本国債は売れている。というか、日銀が買うので品薄(売り物が少ないということ)で、出物があると瞬時に売れるような状況。
  • なぜそんなに売れるかは、誰も日本政府が破綻するなど信じていないから。これは日本人だけでなく外国人も同じ。少数だが外国人も国債を保有しているが、彼らは「安全資産」として日本国債を買っている。

以上、「日本国は財政破綻などしない」ことを息子に説明した内容です。

ところで社会科の先生は、どこまで考えて「破綻する」と「教えて」いるのだろうか。

「タイタニックが海に沈む」というイメージだけだとすると、あまりにも哀しいです。。。

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